なぜ止められない…犯罪を犯す人の心理まとめ

犯罪を犯す人かどうかを判断する3つのチェックリスト

男が痴漢になる理由とは?

Amazon|男が痴漢になる理由

 

レビュー1

痴漢被害などの性被害経験がある女性に限らず、男性の被害者もそうだし、大切な人が被害を受けた人にとっても、この本に書かれている、加害者の認知の歪みにはゾッとさせられるのではないだろうか。
痴漢被害経験のある私は、加害者の身勝手な認知の歪みに激しい怒りを感じると同時に、こんな認知の歪みがあるとは⋯⋯とゾッとさせられた。
決して痴漢は、簡単に解決する問題ではないのだと思い知らされる。
痴漢という重大な問題に真剣に向き合った良書。

 

レビュー2

駅に張ってある痴漢防止ポスターを、被害に合う可能性のある女性に向けたバージョンの物も用意した方が良いのでは、ということでした。
「痴漢は依存症」「自分より弱いものを狙った支配欲と征服欲の発露」このフレーズをでかでかと記されたポスターがあれば、皆の痴漢に対する意識は大きく変わる、そんな気がします。
少なくとも他人事と思う人達は減るのではないかと。

 

レビュー3

本書を読んで普通の男性が痴漢に変身する理由に納得がいき、全体的に内容に強く共感した。
著者は性犯罪者の研究や依存症(痴漢は依存症)教育にも取り組んでいる人物。
実際に痴漢で逮捕され更生を目指す人物に接触しているだけあって、内容に非常に説得力があった。
世界でも群を抜いてトップレベルの痴漢大国である日本において、本書を読了すると多くの問題意識を持つことができる。
例えば痴漢の多くが満員電車で行われている中、満員電車の解消(電車の増便や出社時間をずらして出勤する等)や痴漢(依存症患者)の更生プログラムの確立(ブラッシュアップ)など、考えさせられる点が多かった。
また、本書で特に強く共感した内容は「ミニスカートをはいているから痴漢に遭うんだ」(派手な格好をしていたら体をさわられても仕方がない)といった男尊女卑をベースにした被害者に原因を押しつけるような論調が実際に少なくない点(窓の鍵を閉め忘れ空き巣に入られたら「鍵を閉め忘れたのが悪い」と指摘されるに等しい)。
こうした馬鹿げた話は、私自身もよく耳にし、強い違和感を持っていたため、著者がはっきりその点を指摘しているのも痛快であった。

日本は性犯罪への社会的な取り組み(犯罪・再犯防止、更生プログラム)が遅れている点を考慮すると、こうした本がきっかけになり痴漢撲滅(性犯罪撲滅)に寄与して欲しいと思う。

(引用ここまで)

 

このブログでは、今後も性犯罪を犯す男性心理について調べてゆきたい。

 

ライター

土山咲